「久保田歯科医院落慶に際し」
先日、久保田兄弟が見えました。十数年ぶりの来塾です。兄の義隆君はもうお子さんもいるとのことで、しっかりとした社会人と見て取れました。また、3番目の將隆君はこれから結婚が控えているということで、絵に描いたような今風の若人という感じです。
お二人から新医院に落成に当たり、ホームページ用に一文を草してくれということで、足利に仮寓する塾人には余りある晴れ舞台、ご辞退申し上げたが、三人に共通する講師というのは私のみということで、駄文をホームページの隅に載せることになりました。
久保田兄弟は三人ともに優等生という、兄弟の塾生が多い朱学館の沿革の中でも際立った存在です。
特に、つきあいの長かった將隆君は印象深く、勉強においても在塾していたころのさまざまなシーンが思い浮かびます。
大小はありますが、優等生には何らかの逸話があるもの。彼にも忘れられない逸話があります。自分ではもう覚えていないでしょうが、三年の二学期くらいだったでしょうか。彼が私に「塾長、一位をとるコツがわかったような気がしますよ」と会話の流れで言ったことを覚えています。今になってそんなことを暴露されたら面はゆい思いをするでしょうが、それほど成績は常に上位を維持していた生徒でした。
また、彼が後輩から「鳥人」と言われていたことを覚えています。「超人」と掛けて言ったのでしょうが、バスケットで、めざましい活躍をしていた彼を、ジャンプ力に掛けても言っていたようです。
義隆君には、いつも一緒だったグループが思い浮かびます。H君とK君で、それぞれが皆、ご活躍のことは一介の塾講師の耳にも届いています。
文隆君は、来塾はされませんでしたが、お三人の中でももっともしっかりした勉強っぷりのよい生徒として脳裏に収まっています。
新歯科医院建設とはそんな三兄弟が、そろって足利に帰ってくるということです。
故郷に愛着を持ちながらも、仕事のためになかなか戻ることができない、そんな若者が多い中で、前途有望な若者が三人そろって、協力して一つの仕事に打ち込むために、足利という地に戻ってくるというのは近年の慶事ではないかと思いました。
足利が佐野や太田に見劣りしている状況の中で、かえって自分たちの特性を生かし、仕事に邁進するというのは、足利にとって活性化になるといった気持ちです。
二人の話を聞くうち、若者特有の夢・志しといって良いものも感じました。
まるで、長年計画をしていたのかというように、三人がそろって歯科医になり、しかもそれぞれが専門を分け、ひとつの治療のチームになるといった話なのです。
私はよく存じませんが、この半年ほど歯科医に通っている家内に言わせますと、歯科医療も単に虫歯を直すといった通り一遍の医療ではなく、口全体を年齢に合わして治療することが必要なのだとのこと。
「お前もそんな治療をしているのか」と聞いたところ、「それなりに治療するところは出てきているわよ」とのこと。改めて歯科医療の再認識をしたわけですが、
家内の言うところの年齢に合わせて歯を適性にするというような治療がチームを組んでする歯科医療が足利にあるということに驚きを感じました。それにしてもなんと遠大なる計画。
最後に彼ら自身のホームページから引用させていただきます。
「私自身(義隆君)が言うのも変ですが兄弟とても仲が良く、一緒に仕事をすることに喜びを感じます。それぞれが日々勉強し、努力し、お互いを刺激し合い高めていくような関係を築いていけたらと思います。」
今後のご発展を祈念しております。

朱学館塾長 黒川 日出男

